▪︎ 口コミ
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気になる点
教育熱心な病院であり、やる気のある熱心な医学生が集まるような環境となるため、忙しいのは確かであると感じました。朝7時には研修医が集まり、研修医室には常に人がおらず、病棟に研修医がいるというお話からもその多忙さが理解できました。また自由選択期間は短くなってしまうようですので、専攻する診療科が決まっていない人には向いていないかもしれません。また国際と名前がついていることもあり、病院に来る患者さんの国籍も多様であるそうで、1番多い国籍は中国だというお話もあり、欧米の英語をネイティブとする方々が多いわけではないと示唆されており、英語での診察の練習の機会を期待していると必ずしも理想通りではない可能性がありそうです。
良い点
聖路加国際病院の卒後医師教育研修システムの歴史は1933年からと伝統的なもので、研修管理委員会による綿密な制度の元で行えるとあり、研修医教育が手厚いものであることは容易に理解できました。2年間の初期研修過程の修了時近くには研修医業績発表会が行われ、論文作成は必須項目であるそうです。救急医療の強さは知られている通りで、厚生労働省の定める必須ローテーション科と選択必修科の全てを必須として研修が行われるだけでなく、集中治療室でも1ヶ月間の研修が必修科となったプログラムであるようです。内科系・外科系・小児科・産婦人科と4種類のプログラムがありますが、これらのプログラム間でローテーションの内容は同じであり、ローテーションの長さのみに違いがあるようです。以上のような手厚い研修制度の中には屋根瓦式教育でメンター制度があること、シミュレーターによる手技の練習、研修医の裁量が大きい一方で患者の治療方針は全て指導医へのプレゼンテーション後に決定するなどの、研修医を守るための制度が多々含まれています。